大玄奘三蔵法師像


そもそも大般若波羅蜜多経は、中国の唐時代(六六三年)に「西遊記」でお馴染の三蔵法師こと玄奘三蔵が苦労の未、天竺より唐へ伝えたものであり、これを供養すれば無上の功徳があるとされているものです。玄奘がその訳業を終えた時には、当時の皇帝ほか高僧たちが玄奘の偉業を大いに称え、祝斎を設けて供養したと伝えられております。そして、この日、粛誠殿から嘉寿殿の斎所に行って講読したのが、大般若経講読の始まりであるとされております。わが国でも、奈良時代の古えより鎮護国家・除災招福・父母追善・亡魂菩提などを祈願して、盛んに大般若波羅蜜多経の写経が行なわれてきましたが、これは、大般若波羅蜜多経の次の一節によって「経」自身にその功徳のあることが知られております。当山圓明院では、参拝のみなさまの祈願成就のために六百巻にも及ぶ「大般若波羅密多経」の写経を「一人一巻奉写」と称して、六百巻全てを写経すべく有縁の皆様に奉写をお勧めしております。この写経には特殊な加工が施され、耐用年数も数百年といわれる上質紙を使用し、長期保存が前提の佛典の書写に最適な素材のみを厳選してあります。また、写経を奉納された信徒は、そのお名前を当山祈祷殿内の寶経篋印塔内に安置し、永代にわたって供養いたしており、その芳名は未来永劫にわたって功徳をたもつものと信ぜられております。