秘仏女人一願聖天


具には歓喜自在天、あるいは大聖歓喜天ともいい、略して聖天といいます。この歓喜天はもともとインドの神様で、大自在天の子として父の軍隊を統轄するガネーシヤという名で親しまれております。一方密教では大日如来の眷属として大悲胎蔵生曼陀羅の外金剛部に位置しており、その尊形は儀軌により多くの類を見出せますが、わが国に於ては特に象頭の夫婦双身の尊形がおもに崇拝せられております。当山に伝わる歓喜天は、往古よりその容姿の奇抜さの故に、門外不出の秘仏として代々秘密裏に祀られてきたものであり、山主以外はその尊像を直接頑拝することは許されておりません。一般的には歓喜天の本地仏である十一面観音をその伴侶として歓喜天が抱擁する象頭夫婦双身尊形が基本的な尊像でありますが、当山の歓喜天は、象頭の歓毒天が伴侶として福徳弁財天を抱くという異形であります。このため、もともと、怠ることなく礼拝供養すれば七代の財を一身に授かるといわれる歓喜天の功徳に、更に福徳弁財天の功徳である学問財福の徳が加わり、事業繁栄・商売繁盛の合体神として秘密裏に信仰されてまいりました。ご参拝各位も当山歓喜天の福徳を授かりますことをご祈念いたします。